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2024-03-22

驚きの没入感と操作性:『Apple Vision Pro』を体験してみた!

つい先日、話題のApple Vision Proを体験できる機会を得ました。


公式発信のPVを見たり、いち早くデバイスを手に入れた方のレビューをXで見たりして想像を膨らませていましたが、結論から言うとこれまでのデバイスよりも遥かに体験レベルが向上していて感動しました。今回はその時の体験を踏まえて私なりのレビューを書いていきたいと思います。

 


■書いた人
我妻 拓朗

株式会社パルコデジタルマーケティング 開発部 XR担当 クリエイティブディレクター

 

■今回の体験の提供
株式会社MESON
MESONは空間コンピューティング技術を活用した事業共創スタートアップです。
Apple Vision Proに代表される空間コンピュータを人々が当たり前に使う時代に生活者に求められる新たな事業を企業様と共創しています。(公式サイト

 

■デザイン・装着感
Apple製品のデザインの洗練さはVision Proにおいても健在で、映画「レディ・プレイヤー1」のデバイスのような近未来感・かっこよさを感じました(両者を比較している記事・投稿も多くみられます)。


また装着感については、後頭部をソフトな素材で支えて、アジャスターでフィットさせることが出来るので不快な感じもしません。バッテリーを内蔵しないことによる本体の軽量化も実現されているため、30分程の体験時間でしたが快適に装着することが出来ました。

 

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出典:Apple

 

 

■操作感
操作については圧巻です。私が最も感動した点と言ってもいいかもしれません。目線と指で操作するのですが、かなり精度が高くスイスイと操作出来ます(PCに例えると目線でカーソル移動、親指と人差し指をタップする動作でクリックといった感じ)。

 

素早く目線を動かしてもしっかり反応するのと、指のタップは膝の上に手を置いたままでも可能です。これがとても快適でストレスなく操作出来ます。

 

また、基本のUIもiphoneやMacBookに近いこともあり直感的に操作が出来る点も助かりました。

 

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我妻:癖とイメージで手を前に出して操作している

 

 

■見え方
肝心の装着時の見え方ですが、まず画質が良いです。高画質がゆえに得られる没入感も相当なもので、現実空間とデジタルが融合した空間に違和感を感じません。

 

実はこの違和感を感じないというのが驚異的だと思っていて、Vision Proでは現実世界をそのまま見ているのではなく、外側のカメラで撮影した周囲の景色を映像としてモニターに映しています。そのことを忘れるくらいに、現実世界がリアルに映し出されレスポンスの遅延も全くと言って良い程感じませんでした。

 

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出典:Apple

 

 

■コンテンツ
実際にいくつかのアプリを体験させていただいたのですが、まず驚いたのは写真・動画の見え方です。
写真・動画も立体的に見ることができ、特に動画は一人称視点でそこにいるかのような没入感も得られます。

写真・動画をSNSで共有するのは当たり前の時代ですが、Vision Proによってあたかも追体験するようなことまで出来るようになるかもしれません。

 

また、ウィンドウから恐竜が飛び出してくるアプリも体験したのですが、本当に飛び出します。嘘じゃなく、そう感じられます。
ウィンドウから飛び出した恐竜の身体の部分は、なんと現実世界のライティングが当たっているそうで、それにより本当にそこにいるように見えます。

 

光や影は、そこにあると錯覚させる重要な要素と思っていますが、それがとてもリアルです。

 

 

■最後に
ここまで私なりのレビューを書いてきましたが、この感動を伝えきれているか不安です。
というのも、Vision Proは立体的な空間上に表現しているので、結局のところ実体験しないことには伝わらないことがほとんどだからです。

 

私自身、事前情報でハードルが上がった状態で体験しましたが、その期待値をゆうに超えてきました。
日本でも今年中に発売されるようなので、Vision Proを体験できる場所が増えていくのではと思います。

 

現状のVision Proの価格設定を見ると、まだ開発者向けの段階でコンテンツを拡充していく狙いがあるのだろうと推測していますが、一般ユーザー向けの廉価版の開発も含め、今後のAppleの動向は期待せずにはいられません。

 

 

Written by:Azuma